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ピコピコ編集部日記
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今回も順調に一日遅れている日替わりお題、月曜日は「想い入れのあるゲーム」です。

これは、山田氏が今まで遊んできたゲームの中で特に感銘を受けたゲームについて書いていこうと思います。ただ単に遊んで「このゲーム面白い!」と感じるゲームはいくらでもありますが、その中でも「システムが斬新」「作り込みが異常」「妙にゲームの中に引き込まれる」などを強く感じるゲームは、一年に一・二本程度。そんな山田氏の目に留まったゲームたちを紹介していきます。



 

第一回目は「天外魔境ll 卍MARU」(PCエンジンスーパーCD-ROMROM/ジャンル:RPG)です。1992年発売なので、まだ小学生低学年のころですね。おそらく、山田氏が「ゲーム」に対して生まれて初めて「このゲームすごい!」って感じたゲームだと思います。


きっかけは当時テレビで放送していた「大竹まことのただいまPCランド」という「PCエンジン」のゲーム紹介を主とした番組。同じく当時放送していた渡辺徹(メタボな頃)が司会をしていた「ファミコン」のゲーム紹介番組「マリオスタジアム」も観ていたが(ドクターマリオ対戦が熱かった!マリオのトロフィー欲しかった!)、「PCエンジン」のユーザーでもあった山田氏は「マリオスタジアム」に負けないぐらい「ただいまPCランド」も観ていた。


「大竹まことのただいまPCランド」YouTube参考。

ちなみに「PCエンジン」を知らない方に簡単に説明すると、1987年にNECが発売したゲーム機で、「Huカード」という独特の(セガマスターシステムの「マイカード」ってのもありますが…それは置いておく)ソフト媒体で展開していた。「ファミコン」より発色が良く、グラフィックも格段に綺麗で「namco」などは当時のアーケードゲームの移植を頻繁に行っていました。後にCD-ROMドライブを合体させ、コンシューマとしては世界初となるCD-ROMを媒体としたゲーム機となりました。

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Huカード。本当にカード型。場所を取らないので結構気に入ってたメディアだった。

話は元に戻ります。その、よく観ていた「PCランド」で「天外魔境ll」発売前に毎週毎週特集を組んでいたのですが、これに釘付けになりました。「キャラクターがしゃべりまくる(実際に声が出る)!」「ゲーム中にアニメーションが入る!」「敵が動く迫力のボス戦!」…そのどれもが当時の自分にとっては未知のもので、「本当にこれはゲームなのか?新しいアニメとかそんなんじゃないのか?」って感じたほどです。当時「PCエンジン」のHuカードの「源平討魔伝」のザビザビ合成音声「南無阿弥陀仏」ぐらいしか聞いたこと無かったので、CD-ROMの特性を生かした生音声は「ゲームがしゃべった!」と驚くばかり。それだけでなく、テレビアニメにも負けないぐらいのイベントシーンでのアニメーションはグッとゲームの世界に観ている者を引き込ませ、ボスが動く戦闘シーンは臨場感抜群で、同じRPGの「ドラゴンクエスト」が遥かにしょぼく見えた。そしてオマケに、当時まだ普及中だった「CD-ROM」というメディアにも惹かれた。


これは欲しい、ぜひとも遊んでみたい!そう思った山田氏は、当時の誕生日プレゼントに「PCエンジンDuo」(Huカードのゲームも、CD-ROMのゲームも遊べる一体型の本体。当時家にはHuカードのゲームしか遊べない本体しか無かったのだ。)と「天外魔境ll」をねだった。おいしいことに、当時ちょうどキャンペーンで「Duo」本体を買うと「天外魔境ll」の前作「天外魔境 ZIRIA」が付いていた。今年の誕生日はすごいぞと思っていたんですが…それは却下されました。無理も無い、「Duo」本体は当時60000円ほどで(実際はもうちょっと安かった覚えがある)、そんなもの買ってもらえるはずが無いですね(今思えば、CD-ROMドライブを買えば事足りたんだが、当時ガキだった山田氏にそんな考えは浮かばなかった。)。そのかわり、遥かに安い「スーパーファミコン」を買ってもらいました…ちょっと悔しい思いをしながら。


それからしばらく「天外魔境」には出会わなかった。「スーパーファミコン」で「天外魔境ZERO」(1995年)が出たけど、全然魅力的じゃなかったので欲しくなかった。やはりあの時感じた「アニメが入る」「声がでる」「迫力のボス戦」が忘れられず、それがなきゃ、「天外魔境」じゃない、と考えていた。


しかし、「天外魔境ll」が発売して14年後の2006年、もう遊べる機会は無いかなと思っていた時、転機が訪れる。大学の先輩が「Duo」を貸してくれるというのだ。その先輩も「是非とも天外魔境llは遊んでみて欲しい」と勧めてくれた。ソフトだけは「いつか遊ぶために」確保してあったので、本体もこれで揃い、いよいよ遊べる準備が整った。

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「天外魔境ll」。ピクチャーレーベル、分厚い説明書のほか、巻物(魔法みたいなもの)の一覧表などが付属。

そして起動。タイトル画面、炎の渦とともに現れるタイトル文字と主人公卍丸が「てんがいまきょう・つー!」と叫ぶ。ああ、これだよ、この画面、この声、14年前に「PCランド」で何度も聞いたものだ。タイトル画面を観ただけで、一気に14年前に「天外魔境ll」に感じた想いが流れてきた。ちょっと、ジーンと来てしまった。


タイトル画面カッコいい。プッシュランボタン!

だけど、正直不安があった。さすがに14年前のゲーム。2006年にもなって今さら新鮮な気持ちで遊べるんだろうか…と考えがよぎる。「古くさい」なんて思ってしまわないだろうか…?


…そんな心配は無用だった。今遊んでも十分新鮮な気持ちで遊べる。最初から最後まで手応えがあるゲームバランス、各キャラクターの存在感や重厚なストーリー、そのまま今ゲームにしても違和感がない構成。そして何より、14年前に感じた「天外魔境ll」の印象そのままをゲーム中で、しかも実機で体験できたのが素晴らしかった。


ボスはしゃべるわ動くわで存在感抜群。


イベントシーンも良く動く。

一通りクリアして感じたのは、それは「1992年によくこんなゲームが作れたな」ということ。今でこそ「イベントムービー(アニメ)が入る、声が出る、敵が動く」RPGは当たり前で、ある意味最低条件ですが「CD-ROMゲーム黎明期」に、もう既に今現在のRPGの構成を完成させていたことはすごいことですよね(逆に考えると、今の日本のRPGは「天外魔境ll」からまるで構成が変わっていない。これはかなり問題だと思うが、それはまたの機会に)。前作に出てきたキャラクターが出てきたり、サブイベントが随所にあったりと、ユーザーを楽しませよう、という作り手の意志が随所に見えるのも、遊んでいて飽きない要因です。本当に良いゲームだと思います。こんなゲームに出会えて良かった!


参考までに「セガサターン」でも「天外魔境 第四の黙示録」が出てます。サクサク進んでいくので、ストレス無くストーリーを楽しめるのが良い。PSPでも出てる。

 

「天外魔境ll」は非常に想い入れのあるゲームです。みなさんも是非機会があれば(出来れば実機で)お遊びくださいませ。

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